[特集]林地区のテイクアウトこども食堂「今だからこそ子どもに見せたい”助け合い”」


この原動力は一体どこから・・・

 

私の頭に最初に浮かんだその疑問は、すぐに解消されました。

 

 

ああ、

その原動力は

このこども食堂を運営するスタッフの方たちの

「想い」

なんだと。

 

 

明石市林地区で活動するNPO法人おーえんくらぶさんによるこども食堂

明石市船上町でこども食堂を運営するのは、

子育て世代を応援する「NPO法人おーえんくらぶ」さん。

 

普段は、親子向けのイベントや子育てサークルを行っている団体さんです。

この度、新型コロナウイルスの影響を受けて明石市が発表していた

「テイクアウト・デリバリーこども食堂」

を運営されています。

 

 

今回は、私も明石市在住で子どもを持つ親として、

こちらのこども食堂さんを利用させていただきました。

 

 

初めて伺う場所なので

この道であってるかな、、、

という不安を吹き飛ばすように明るく迎えてくれたスタッフの方々。

 

 

感染拡大防止のためにずらしていた受け取り時間に従って

地域の子どもたちやママたちも少しづつ集まってきていました。

 

 

「お家で遊べるシート入れといたからやってみてね!」

「家族で美味しく食べてねー♫」

「ありがとうー!」

 

スタッフの方の笑顔や

受け取る子どもたちやママたちの笑顔が

この取り組みの温かさを感じさせてくれます。

 

こども食堂の裏側と作り手の想い

 

「中に入って見ていってくださいよー!」

 

と、これまた元気に声をかけてくれたのが、

今回の取り組みの中心人物、おーえんくらぶ代表理事の岡崎奈美さん。

塾や幼児教室の先生を経て、現在も子育てや教育に携わり、

おーえんくらぶを発足させたその人です。

 

 

中に入ってすぐにビックリしたのは、

中と外との雰囲気のギャップ!

 

お弁当の受け渡し場所となっていた屋外では

ほのぼのとした雰囲気が流れていましたが

 

中は背筋が伸びるような緊張感が・・・

 

 

調理をしているスタッフの皆さんは

本当に一生懸命で真剣。

 

言葉を選ばずに言うと、、、

 

 

戦場だ。

 

 

正直、めっちゃ大変そう💦

 

 

次々に注文を取りにくるこども達やママたちに

間に合わせることができるように。

 

美味しさや衛生面を考えて

少しでも調理から提供のタイムラグを短くできるように。

 

必死に動いておられました。

 

気軽に声をかけにくい雰囲気。。。

 

 

この日の提供は74食とかなりの数。

それを、時間を意識しながら役割分担をして

手際よく調理や作業を進めていきます。

 

 

本当に大変な作業だ・・・

と思いながら立ち尽くしたまま様子を見ていましたが

よく見ると。。。

 

 

三角巾とマスク間からのぞく目が笑ってる。

大変な中にも、皆明るくニコニコと動いていました。

 

 

この時、

「大変だな・・・」

なんて子どもみたいな感想を抱いていた自分が少し恥ずかしくも感じました。

 

 

 

もちろんのことですが

ここにいるスタッフの皆さんは

決して誰かからやらされているわけでもなく

自らここでそれぞれの力を発揮して

 

何より

こどものため

それを支える保護者や家族のため

林地区を中心とした地域のため

そして社会のために

 

強い想いを持ってこの場にいる。

大げさな言い方かもしれないけど、

結局そういうことに繋がってる。

 

そうした私の思いは、スタッフの方のお話を聞いてさらに強くなりました。

 

「日替わりで栄養バランスに配慮してメニューを考えてるんです。」

「やっぱりお家にばかりいるとストレスも溜まりがちだし、栄養も偏る可能性もあるし。少しでも美味しく、カラダに良いものを食べてもらいたい。」

 

スタッフの中には、実際に小学校で給食の調理員をされている方もいらしたそうで。

 

 

“助け合う”の実際

 

「困った時には助け合う。」

 

私が小学校で教師をしていた頃も、

たくさんの教室でこの言葉を耳にしました。

 

ただ、「助け合う」って例えばどういうことなのか。

それを子どもに問いかけた時、子ども達にはまだまだ経験が必要だなって感じることも多かったです。

 

助け合うのが正しいのは大人も子どもももちろんわかっている。

でも、実際のリアルな場面で、どうすることが”助け合う”ことなのか。

 

いろんなジャンル、いろんなレベルの”助け合う”がありますが

子ども達に「助け合うってどういうこと?」

って問いかけると、

 

「○○くんが消しゴムを貸してくれた」

「転んだ時に●●さんが「大丈夫?」って声をかけてくれた」

 

小学6年生からもこんな返答が返ってきます。

これももちろん、立派な助け合い。

 

ここから、中学・高校、そして大学や社会へと

大人に近づいていく中で、

この”助け合う”の基準を引き上げたり

実際に”助け合ってる”場面をたくさん提供したり

“こんな助け合い方があるんだ”と子ども達に気づかせたり。

 

こうした機会を提供するのが、大人の役割だと思っています。

 

 

その意味で、今回取材させていただいたおーえんくらぶさんのこども食堂の取り組みは、

まさにその示唆に富んだものだったんじゃないだろうか

と思っています。

 

「困った時こそ助け合い」

 

なんて言いますが、

まさに今回の新型コロナウイルスによる影響は

“困った時”そのものではないでしょうか。

 

そこで、人々がどう”助け合う”のか。

 

 

 

今回のおーえんくらぶさんの取り組みからみると、

 

まずそのこども食堂という取り組み自体が、

子育て世帯への負担軽減として役割を担っています。

 

お弁当の提供とありがとうのお礼、

そして地域の中での関係づくりができます。

 

いざという時こそ、日頃からの関係づくりやコミュニティづくりが

いかに大切かはご想像に難くないでしょう。

 

 

また、お弁当を提供する裏側でのスタッフの皆さんの動き。

 

「テイクアウトのこども食堂をやろう」という声かけをする人

それに賛同して協力する人

栄養バランスやメニューを考える人

テイクアウトこども食堂ができる場所を探して押さえる人

買い出しをする人

受付や連絡手段を確立する人

調理をする人

などなど

 

それぞれができること・持っている力を出し合い、

それに応じて役割分担をする。

一人ひとりできることや強み、苦手なことはもちろんバラバラ。

 

それを一つのチームとして動かしていく。

そして社会に価値を生み出す。

 

結果として、仲間としての繋がりも深まるし

地域との繋がりもできる。

 

 

一言で”助け合い”って言っても

いろんな種類の助け合いがあって

たくさんの人を巻き込んだり

大きな価値を生み出すことだってできる

 

 

こうした実際を

こども達にリアルに経験してほしい。

経験できない場合は、

見るだけでも

聞くだけでも

読むだけでもいい。

 

知ることが第一歩なのかもしれません。

 

 

そんなことを、

あの戦場の隅っこで立ち尽くしながら感じていました(笑)

 

 

いただきます

この日のメニューは

☘みんな大好き高野豆腐の煮物
☘鮭と野菜の味噌炒め
☘キャベツの胡麻酢和え

 

小さな器の中に、たくさんの品目がギッシリと。

小さな器の中に、大きな優しさがギッシリと。

 

 

このお弁当を食べたこども達に

美味しさだけでなく

作り手の想いや温かさ、優しさみたいなものが

いっぱいいっぱい伝わるといいな。

 

そんなことを感じながら、

私もお弁当をいただきました。

 

 

 

人の心を動かすのは

いつも”想い”ですよね。

 

 

(明石CiPPo取材班)

 

 

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